阿呆の生活

 相変わらず忙しくてたまりません。しばらく雑学*1でお茶を濁してみたりします。

・古代バビロニアでは毎年、適齢期の娘たちが競売にかけられた。もちろん、美女は高価。その売上金は、売れ残った娘たちの持参金として配分された。
 歴史家ヘロドトスは、賢明な風習と評価している。

古代ギリシャでは、女性は結婚した日から年齢を数え始める。生まれてからの期間は無視して。

・初期の野球のルールでは、どっちのチームが先に21点を取るかだった。

*1:アシモフの雑学コレクション」より。ISBN4-10-218604-2

 僕が沈んでいる間にも世の中は進んでいました。


・「カイジ」連載再開
・「放浪息子」2巻発売(遅い)
・「のだめカンタービレ」新巻もうすぐ
・先週のサンデーで鈴木 央(すずき なかば)先生*1が読みきり描いてました。
・マンガじゃないけど「サムライチャンプルー」面白かったです。

*1:ジャンプで「ライジングインパクト」描いてました。現在はウルトラジャンプでも連載中です

どうにかなりました

 どうもご心配をおかけしました。
 日記を1週間も続けないうちから一週間休むという愚行をやってしまいました(ホントすみません)
 おかげさまで浮上してきました。が、先週からずっと身辺が慌しく、定期的に更新するのはもうちこっとかかりそうです。
 近々いいお知らせが出来ればなあ…

 「ハートを打ちのめせ!」ではセックスは少女にとって恋を成就させるための手段の一つでしかないのに対し、男はセックスが目的たり得る(恋の帰結としてセックスがあるということでなくなる)。男にとって恋をする要素がだんだん無くなっていくのなら、こりゃ男のほうが早くおっさんになるわ、と思った。気をつけようと思った。

「ハートを打ちのめせ!(全2巻)」ジョージ朝倉著/祥伝社*2

 祥伝社から書籍を出版している女性作家には他に岡崎京子さん、南Q太さん、やまだないとさんなどがいるけれど、これらの作家さんが一度は、或いは何度も描いているテーマであると自分は思う。実際岡崎京子さんや内田春菊さんからの影響は本人も認めるところであるという。
 で、「ハートを打ちのめせ!」。「目指したのは中学生版ロマンポルノ(あとがきより)」ということですが。いや、俺ロマンポルノ観た事ないからそのへんはよくわからんのですけど。ただ印象的であったのは、自分が好きな男はほかの女子が好き、なので

よくわかんないけど
恋人同士っつーもんの
行き着く先はセックスらしいし

体でつれるもんなら
つりたいと思った

と「夏休みだけでもいいから」と男に迫る少女、
或いは中年の理科教師を好きになり、気を惹くためにわざと柄の悪い連中に絡み、教師に助けられたところで

先生が手に入んなら何だってします!(中略)
あたしが 目の前で犯されでもすれば
先生を追い詰められるでしょ!?

と訴える少女。特に上で引用した2編の少女たちにとって、セックス或いは自分の性が恋を強引に成就させるための最後の手段であるということが、その裏側にある恋慕とも相まって凄みを持って伝わってきました。それぞれの少女が体の関係から「恋」を手に入れてしまうあたりハッピーエンドで(と少なくとも俺は感じましたが)、それはそれですごい納得のいくものでしたが、セックスを「手段」にしても恋を成就させたい登場人物たちの心の純粋さ、切なさと同時に背筋の凍る思い?危うさ?も感じ乍ら読んでました。何か凄みのある作品。うん、おもしろかった。